闇の中の華

「クックックッ…今度時間を作って連れてこい。」


光世はチッと舌打ちし、美帆を庇うように肩を抱きながら玄関を出て行き、


それを追うように雅人も会釈をし着いていった


庭を歩き、森を抜ける。


肩を抱きながら一言も喋らない光世


美帆は声も出せずに俯きながら歩いていた