闇の中の華

「光世、その子は?」


目の前にいる着物を着た男が低い声を発すると、美帆は体を震わせ、雅人の腕にしがみついた


「…」


「光世、説明しろ」

「篠原美帆だ。何かしたら組長でも許さない」


光世の真っ直ぐ見つめる瞳に一瞬驚くが、すぐに口角を上げた