風のおとしもの。




「雛乃、よかったわね。こんなにいいお友達が出来て」

「はい!」

「恐縮です」


「………」

「………」


さすがに二人の沈黙が気まずくなってきたため、変な空気が立ち込めてきた。


「あ、あの。えと……」

「あなた、今日は無口ですね。せっかく雛乃のお友達が来てくれてるのに」

「………ふん」


そんな問い掛けにも応えず、味噌汁を啜った。
ならまず、挨拶以外何も出来ていないそいつに言ったらどうなんだ。