風のおとしもの。





「今日はおじさんに言われた通り、お友達を連れて来ました」

「あぁ、そうか」

「帰り道で別の子にも会ったので、二人お呼びしました」

「そうか……」

「鞄は部屋に置いて来るので、着替える前にお二人にご挨拶だけお願いします」

「あぁ……―――ん?」


二人?いや、その前に友達――


「それでは、お願いします」

「おい雛乃。お前、友達って……」

「はい、お友達です」


そう言って微笑んだ可愛い孫は、いつもより浮かれた足取りで廊下の奥へ歩いて行った。