風のおとしもの。



立ち話も早々に切り上げ、ほどなくして家に着いた。
私はお二人をテーブルに案内して、おばさんと並んで台所に立った。
せっかく来て頂いたんだから、頑張っておいしいものをつくらなくちゃ!
意気込んだら、おばさんにあらあらと笑われてしまった。





「お前はホント、なんてゆーか……」


ふてぶてしく腰掛けた鷹文は、ばつが悪そうにそっぽを向いていた。


「……うるせぇ」