風のおとしもの。




「あら、ひーちゃん」


そんなことをしていたら、買い物帰りのおばさんに出会った。


「おばさん!」
「ひー……?」
「………」


「ひーちゃんが言ってたのはその子たち?」

「はい!」


元気よく頷くと、おばさんは頬に手を当てた。


「おい、なんの話だ?」

「お呼ばれしてんの」

「お前が?なんで」

「なんでってゆーか……つかあんたも入ってるみたい」

「は?」


小声で話し出した二人を背に、私は説明を始めた。