風のおとしもの。




「あんたらも手伝え」

「机二つに椅子四つでしょ?二人で充分じゃーん☆」

「………」

「あっ、あの!今度から私がしますから!」


言い知れぬ殺気を感じ、慌てて二人を遮る。


「雛、気遣わなくていいよ?」

「それ私の台詞」

「いえ、私と佳代さんの机をくっつけたら早いじゃないですか。だから私がやりますよ!」

「それはダメ」

「え?」

「佳代ねぇ、自分の机でご飯食べるの嫌な子なんだよー。臭いがつくからやーって」

「そうなんですか……」

「神経質だよねぇ」


そう言ってケラケラ笑う早乙女さんを横目に、藤沢さんはため息をつく。


「………とりあえず、食べたいんだけど」

「はーいはいっ☆」