風のおとしもの。



     ***



「小鳥遊さん、お昼一緒に食べよー!」

「!」

「何驚いてるの?」

「いえ、いいんでしょうか、私なんか……」

「私も一緒に食べたいよ」


佳代さんに微笑まれ、なんだか照れ臭くなって顔が熱くなる。


「………やっぱ二人ってそーゆう関係だったの?」

「どーゆう関係だよ」

「べっつにぃー」

「?」


ボケボケな会話をしている三人をよそに、藤沢さんは机と椅子を用意し始める。


「どうでもいいけど、手伝えよ」

「ご、ごめんなさい!」


慌てて立ち上がる。