*** 「雛乃、行こうか」 「はい」 最近は教科書をしまうのが早くなった。 放課後になると少しだけ背の高い高見さんと一緒に教室を出るようになったからだ。 「佳代、今日も小鳥遊さんと勉強かぁ……」 「美紀はまず集中力から身につけなよ」 「だって勉強したくないんだもーん!」 里香は溜め息をつくと、少し大袈裟に肩をすくめる。