私は私なりに、いい一年にしようと思ってる。



わけあって留年している私は、クラスではとても浮いた存在だった。
それでも話しかけてくれる子もいるし、腫れ物に触るような扱いをされたこともない。

あまり馴染めてはいないけれど、あのクラスは好きだ。
みんな一生懸命だし、明るい子がたくさんいる。





「んーっ……」


大きく伸びをすると、なんだか眠気が襲ってきた。
春の陽射しは、本当に気持ちがいい。



「お弁当食べてお腹いっぱいだし、ちょっと寝ちゃおうかな……」






…………。

………。

……。

…。