「……そういえば、小鳥遊っていつもどこで飯食ってんだろ」

「美紀聞いたことあるー。中庭のはずれ辺りにいるんだって」

「私が見た時は、そこのおっきい木がある場所に居たよ」


佳代は窓の外から見える木を指さすと、コンビニで買ったおにぎりを頬張る。


「佳代さぁ、たまに小鳥遊さんのこと見てるよねぇ」

「いや、そんなんじゃないけど……」



一度言葉を切って考えたが、続きが思い浮かばない。


そんな佳代の様子に、美紀と里香は顔を見合わせ、変なのと呟いた。