がんっ。
鞄が叩きつけられる。
びっくりして見ると不機嫌そうに里香さんが立っていた。
「………話し掛けるな」
「里香…」
「雛乃も構わなくていい」
「えと……」
こっ、怖い……。
佳代さんも萎縮してしまい、無口になった。
「早く席替えになるといいのにな」
「えっと…」
「…………」
どうしていいかわからないでいると、佳代さんが机に突っ伏してしまった。
何を言いかけたのかな…。
気になるけど、里香さんが恐ろしくて聞けない。
……佳代さん。
表情が見えなくて、何もわからなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…