風のおとしもの。






「入学早々、俺がリンチされそうになったのに相手全員のしちまったもんだから、俺が悪いことになって噂が広まったんだよな」

「……私は、鷹文がそんなっ、こと…するやつ、じゃ、ないって……知って、る。だからっ……」

「ありがとよ。………落ち着くまで待つから、無理にしゃべんな」

「………ん」


それで学校問題になり、両親はそいつらの親に謝罪回り。
俺は停学処分。


……でも俺は構わなかった。
父さんは俺のこと信じてくれたし、勉強して見返してやればいい。
大学だって推薦なんか取れなくても実力で入ればいいだけだ。

俺にはそれが出来る。