風のおとしもの。



あ、そうだ。

今日は遊びにじゃなくて話に来たんだ。
しまった。
こいつとここに来たせいか、昔の癖で遊びに来たもんだと思っちまった。
俺、馬鹿じゃねぇか…。

はっとした俺を見て、今度は佳代が目を見開く。


「……ふっ、あははは!馬鹿じゃんあんた!何、忘れてたわけ!?」

「うるせぇ………」


馬鹿笑いしやがって。
ちくしょー……。


「……ま、聞き漏らしてはねぇからな」

「うん?」

「何でも答えてくれんだろ?」

「………うん」


佳代は真剣な顔つきになる。
砂場の近くに腰掛け、佳代も同じようにする。


「………単刀直入に聞くけど、原因はどっちなんだ?」

「私、なのかな」

「ホントに?」

「何それ。嘘ついてどーすんだよ」

「や、俺はお前より小鳥遊の方が何かやらかしてそうだと思ってよ。意外っつーか……」


佳代は目を丸くして俺を見た。
なんだよその顔は。