風のおとしもの。






でも、高校に入って二年目の冬、私はお母さんを傷つけた。
弱りきっていたお母さんを、ただ一方的に傷つけた。





あの時のお母さんの顔は、今でも忘れられない。
私がお母さんを支えてあげなくちゃいけなかったのに、辛辣な言葉で、心の深いところまで抉った。
私は………私が、お母さんを――――