風のおとしもの。







「………大丈夫か?」


気遣わしげな村井君。

珍しいなぁ。
若干上目遣いなのが愛らしいです。


「えっと、びっくりしました。でも大丈夫です」

「そうか………なんか悪かったな」

「いえ、私が言い出したことなので………」

「………」
「………」


妙な沈黙。
村井君はこういうことするの、慣れてるのかな。
冗談であんなことするし、今も手慣れた感じがしたし。

………佳代さんは今みたいに私が服を脱がされて、色々されてしまったと思っているのでしょうか。
だったら大変です。
飛びつかれただけで、こんな破廉恥なことをされたわけではないから。
佳代さんが怒って、悲しんでいる理由がやっとわかった。


「………口で説明って上手く出来なくてよ」

「確かに、これは難しいですね」

「………怒ったか?」

「え?」


村井君はさっきから気持ち悪いくらいしおらしい。
怒鳴られるよりはいいのですが………。
やっぱり体調不良でしょうか?