風のおとしもの。





「………こーゆーこと」

「…………へっ?」

「高見が勘違いしてんのが」

「あ、えと………」


村井君は何事もなかったかのように隣りへ座り直る。

今のが……。
佳代さんが、私が村井君にされたと思ってること……?
ようやくその結論に行き着いた時には、強張った体から緊張が抜け出していた。

びっくりしたなんてものじゃない。
怖くて声が出なかった。
ううん、今もまだ心臓がドキドキいってる。

そういえば私、さっきどうやって呼吸してたっけ。


「…ほら、リボン……―――!?」
「………」


村井君からリボンを返してもらう。
あぁ、そっか。
制服着直さないと…。


「おっ、おい。小鳥遊」

「………はい?」


のそのそとリボンを結んでいると、村井君が焦っているみたいだった。
目がまんまるだ。

どしたんだろ?