「すっげぇ馬鹿」 村井君は嘲笑うように私を見上げた。 「普通あんなことされて考えねぇだろ、そんなこと」 「あ、あの……」 「お前、頭ん中に花畑あるだろ」 村井君は立ち上がると、昨日のようにひらひらと手の平を振る。 「だからお前ハブられてんだな。納得」