「………襲ったとでも勘違いしてんのか…?」 小声で呟き、後ろ頭をかく村井君。 困った時よくする仕草だ。 村井君のくせがわかってきたような気がする。 「ぁ、格好をとても気にしていられたのでそれかもしれません」 「…格好?」 「村井君を振り切った時のままでちょっと乱れていて、ケンカと勘違いされたのかもしれません」 「…………」 閃いて手を合わせると、村井君は手のひらで顔を覆った。 言葉を失ったようで、沈黙が続く。 あれ………私、何か間違ったかな?