風のおとしもの。










間もなく、夏休みがやってきた。



「うっし、遊ぶぞ!」

「美紀も置いてかないでよね!」

「わーってる、わーってる」

「むぅっ……」


涙目で頬を膨らませる美紀さんは、すごく愛らしい。
私だっていつかあの表情を向けてもらえるように頑張るんだっ。
夏休みの目標はみんなと仲良くなること!


「前半は講習あるし、終わったら花火とか行こう!ねっ、雛」

「はいっ」

「……夏祭りにも行けるといいな」

「はい!」

「………」


じとっとした美紀さんの目線。


「美紀さんも!」

「ぇっ」

「補習、毎回の小テストで成績が良ければ少なくすることが出来るんだって先生がおっしゃってました!」


それを真っ向から受け、出来るだけ笑顔で話した。
私が美紀さんともお友達になりたいっていうの、伝わって欲しい。