風のおとしもの。






    ***



「っしゃー!補習なしっ。夏期講習だけで済むんだー!夏休みだー!!」


「ん、私もだ。助かった」

「………ぁはっ。はぁ……美紀、負けない。負けないっ………」


この間の試験の結果が出て、補習は免れました。
学校で行われる選択の夏期講習のみで済みますっ。

ただ………。


「なんで美紀だけ!?佳代、英語は?里香、古文は?雛ちゃん数学は!!?」

「なんとか」
「大丈夫」
「でした」

「なんでえぇぇえぇ!?」


視線を惑わせ、三人でぽつぽつと言葉を繋いだ。
美紀さん、数学ダメだったんだ……。


「ちなみに何点だったわけ?」

「………37点」

「あちゃー、惜しかったなぁ」

「もぉぉおぉ!雛ちゃん何点だったのよおぉ!!」

「えと、あの………68、でした」


恥ずかしくて小声になってしまった。
もう少しいけるんじゃないかって思ったんだけどなぁ。
いつもとあんまり変わらない点数だ。
佳代さん、ごめんなさい。