風のおとしもの。






送信ボタンを押すと、完了の文字が流れた。

ふぅ………。
ため息をこぼし、ベッドに寝そべる。
最近では携帯の扱いにも慣れてきた。
高校になるに当たって、お母さんが買ってくれた携帯電話。

少しだけ友達を登録して、少しだけメールして、少しだけ電話したことがある。
懐かしいなぁ……みんな元気にしてるかな。
登録一覧を表示すると、1年前まで私と同級生だった子たちの名前が表示される。


さきちゃん、あやかちゃん、松野さん、三原さん………。
…………むらい?


「あっ」


ベッドから飛び起きた。

村井鷹文………!
前に佳代さんといたずらした時のだ。
勝手に登録した村井君のアドレス。電話番号。


「…………」


ドキドキした。
胸騒ぎ、みたいな。

でもこのままだと、みんなおかしいまま。
悲しいのに、辛いのに。

変えなきゃダメだ。


「………よし」



意を決して、メール作成画面を開いた。