「あなたの嘘には騙されません!離して下さい!」
「嘘じゃない、俺は―――!」
「新しいおもちゃが見つかって楽しいかもしれませんけど、私は脅されようが乱暴されようが、あなたが楽しむ為だけの道化になるつもりはありません!!」
「っ………」
「離して下さい!」
私は自分が出せる限りの力で村井君を振り払った。
「小鳥遊!」
後ろで村井君の声が響く。
聞きたくない。
美紀さんとのことでむしゃくしゃしていたのもあったのかもしれない。
普段の自分からは想像出来ない程大きな声で、しかもあの村井君に当たった。
色んな感情を混ぜこぜにしすぎちゃったかもしれない。
それは悪かったかなと思った。
謝るべき?
たくさん良くしてもらってきたのに、私は……。
ごちゃごちゃと頭の中が散らかっていく。
とにかく、一分一秒でも長く彼の傍にいたくなかった。
