「……ふぅん。じゃあ――――」
「!?」
村井君は立ち上がったかと思うと、私の両脇に手をついて顔を寄せる。
なっ、なんっ―――!?
一瞬だけ、本当に息が止まった。
なんてことを!!!
こんなに近くで誰かに、まして男の子に見られたことがあったでしょうか!?
お母さんに、お父さんに、えと、おばさんと、そ、それくらいでしょうか?
いえ今はそんなことどうでもいいんです!
どうしようどうしようどうしよう!?
慌てふためいていると、村井君は楽しそうに笑った。
「こうしたら、どうなっちゃうわけ………?」
耳元に顔を埋めながら囁かれた。
村井君はいつもより艶のある声で、吐息混じりに私を追い詰める。
あぅ、ぁ………っ。
「…………っ、おんもしれぇ顔」
「はっ」
ドキドキがピークに達して硬直していた私を見て、村井君はそれはもう満足という感じで。
堪える気もないみたいで、お腹を抱えて笑っていた。
なんっ、なんて不埒で意地の悪い人なんでしょうか!?
