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そして次の日の放課後。
「では、今日は村井君との約束があるのでっ」
お話があるなら早めの方が良いと思い、今日の放課後に村井君と約束していた。
「ん、気をつけてな」
「ったく、村井のやつ……雛が可愛いからって呼び出しかよ」
「えっ、そーゆう関係だったわけ?」
佳代さんの口調は相変わらずだ。
……でもやっぱり、昨日みたいに暗い顔をしているように見える。
声もいつもより落ち込んでいるようで、ちょっと心配になった。
「佳代さん、あの……」
「携帯、持っとくからさ。何かあったら電話するんだよ?すっ飛んでくから」
私が不安がっているように見えたのか、佳代さんは明るい笑顔をつくって見送ってくれた。
そんなんじゃなかったんだけどな。
