倫子の場合

啓太は陸の手を引いてホテル街のほうに向かっていく。「ちょっと啓太君」二人とも高校生だったがそうとは見えず大人びた陸は大学生の何者でもなかった。啓太も私服になれば背の高い大学生で通った。「いいかな」啓太は陸の手を引いてホテルに入った「いいけど」ホテルの部屋に入るとそこはピンク色の世界だった。「なんか今日の啓太君いつもの啓太君と違う怖い」「大丈夫だよ」陸はお風呂場のほうに歩いていったそして蛇口をひねってお湯を出した、なぜか少し啓太にはなれているように見えた。「私さ、初めてじゃないんだ」啓太は少し罪の意識が軽くなる覚えがあった。そういって陸は啓太にしがみついてキスをしてきた・・そして啓太は陸をベッドに押し倒した、胸のボタンをはずして陸の乳房があらわになった。ごめん・・・啓太はいきなり背を向けた「やっぱり駄目だ倫子に悪い」「でもここまで来ちゃったんだよ」「恥かかすわけじゃないよね」結局雰囲気に呑まれてそういうことになってしまった。1時間くらいしてからまだ二人は繁華街のネオンの中だった。陸は少し責めた口調で啓太に話した「啓太君が私を抱いたのは本当に好きだからじゃないでしょ?」「倫子ちゃんに浮気されたからでしょ?」そう涙目で陸が訴えた・・「ごめん傷つけて」「いいよわかっててもうれしかった私啓太君好きだしこうなったの別に責めないから」「頼む倫子には内緒にしておいてくれ」「わかった・・・」「私ほしいものがあったらどんな手段使ってもほしいの」「うん」啓太は陸の違う一面を見て驚いた・・・・・・・・・・・・・・・
それから啓太と陸はホテルを一時間後に出た。
倫子のほうはデートの最中だった。「お休み」そういって由行はやさしくキスを倫子にした、倫子のほうも半分啓太と喧嘩しているのでやけを起こしていた。「お休み」
家に帰ると不意に携帯が鳴った。「俺倫子?」「あ、啓太」「ちょっと会えるいまから」「聞きたいことがあるんだ」「聞きたいこと?」「電話じゃ駄目なの?」「電話ではよくないあって話がしたい」「あってっていったってもう夜の9時だよ」「いいからそこで待ってていくから」啓太は少し強引になっていた・・・「聞きたいことって何?」