でも倫子が啓太に淡い恋心を抱いていたのは確かだった、それは周りの目からみても確かだった。啓太はそんなことは露しらずという感じだった・・・・
ある日の下校のとき啓太と由美と倫子それから陸で帰ったことがあった。
「こんにちは、この間はどうも」「啓太です」「陸です」「陸ちゃんは何型なの血液型O型です」「じゃあ俺と一緒だ」「そうなんですか」「倫子はA型だったよな」「そうだよ日本人に一番多い血液型だもの」「ふふっアメリカじゃあO型多いんだぞ」「へえそうなんだ」「そうだよ」「陸ちゃんアメリカにご両親がいるんだって?」「倫子から聞いたんだけど」「はいそうです」「じゃあさびしくない?」「少しだけさびしいときもあるけど弟いるから」「ふうん弟さんがいるんだ」「今弟何歳」「高校一年です」「じゃあ年子なんだ」「はい年子ですね」「変なことになったりしない?」「二人で暮らしていて」「啓太なんてこと言うの?」「ははっ冗談だよ冗談」「冗談でも言っていいことと悪いことあるでしょ」「まあね」