倫子の場合

「啓太」「うん」啓太は何も言わずに倫子をぎゅっと抱きしめた・・・・その夜だった二人が始めて結ばれたのは。倫子の細い体を抱いて啓太は絶対この子は俺が守るんだと心の中で何度も思った。
翌朝良く晴れた、昨日のことが嘘のように感じられた。みんな朝ごはんのときも昨日のことを話すものは誰一人いなかった。まるで何事もなかったように忘れようとしているようだった。「今日は、高原のほうにいってみるといい」じいちゃんがそういった。「高原なんてあるの近くに?」「牧場があるんじゃ」「牧場?」「そうじゃ」「へえ面白そうだな倫子、行ってみようか?」「うん」二人は急いで朝ごはんを食べるてじいちゃんのうちを出て、目的地の牧場まで歩き出した。牧場はとても広く馬や牛がたくさんいた、ポニーにも乗れるらしく倫子に啓太は馬に乗ってみることを進めた。「馬は繊細で人をみるからな、こちらが機嫌が悪いとどうしてもいうことを聞かないんだ」「へえ」ポニーならまだ言うこと聞くからポニーに乗ってみろ。