倫子の場合

「なんでも警察の話だと借金を苦にして首をつった男の人だったらしい」「ふーん」「借金かあ」「うんそうらしい」カクテルを飲んで体があったまってきた・・・
「今日はまだ寒くなりそうだな」「うん」「冷えるからあったかい格好をして今日は早く寝なさい」「はい」倫子は素直にうなずいた。まだあの森での恐怖が倫子を不安にさせていた・・・・不安だったすごく。怖い思いをした・・・・・・・・・
2階にあがると部屋の中はあっためられていてすごしやすかった。あったかい・・・倫子は思わずそうつぶやいた。二段ベッドに入るとふかふかの布団と枕が心地よかった、知らず知らずのうちに眠りについてしまった。でも夜とても怖い夢をみて目が覚めた・・男の人が追いかけてくるそれも首の上が無い男の人が。怖さと心細さで真っ暗ななか目が覚めた、あわてて隣の部屋で寝ている啓太を起こした。「啓太おきてる?」
「うんおきてるよ」「どうした?」「怖い夢をみた」