倫子はそういって少しため息をついた彼女の中で何かが変化していた・・・それは啓太への気持ちだった。自分でも気がつかなかった啓太への気持ち、陸ちゃんの出現でそれは現実味を帯びてきた。「ねえ陸ちゃん少し話してもいい?」「陸ちゃんて啓太のことが好きなの?」「えっ?はい好きですね一目ぼれかもしれません」「一目ぼれねえ・・・」「はい」「で、毎日差し入れ持って行ってるって本当なの?」「はい持ってってますね」「ふうん」「で、啓太なんて言ってるの?」「ありがとうってうれしいって言ってますね」「へえ」「私ってほらさ幼馴染でしょ、陸ちゃん啓太のこと好きならなんでも相談してね」「はいわかりましたよろしくお願いします」倫子は心に無いことを言ってしまったと思って後悔した・・・・・・本当は啓太のこと好きなのになあって。学校が終わって下校途中帰ろうとする倫子に啓太が声をかけてきた「今帰るの?」「俺今日部活ないから一緒に帰ろう」「たまにはいいじゃん」「うん、いいけど」「ねえ陸ちゃん毎日差し入れ持って行ってるって本当?」「うん本当だよ」「そうなんだ」「陸ちゃんのことどう思う?」「恋愛に発展しそうなの?」「うーん、今はただきれいな子だなっていう印象しかないけどね」「俺には倫子がいるじゃん」「私は幼馴染でしょ啓太にとっては?」「俺倫子のことずっと好きだったよ・・・・」いきなりそういって啓太は真剣な顔で倫子の顔に顔を近づけた(ちょっとちょっと)倫子はびっくりした

