倫子は若干17歳高校2年生だった、幼馴染の啓太が時折からだが弱い彼女の面倒をみに家にノートを持ってくることが日常だった。倫子はおひつじ座、思い込むと一直線で情熱的な性格だった。一方啓太はしし座これは支配力が強く、目下をかわいがるという王者的な性格だった。その啓太がいつものように倫子が風邪をこじらして学校を休んだというので、わざわざ見にきてくれたいつものようにノートを持って家に現れた、
ゲホッゲホッ「ああ、喘息の発作が起きるから寝てないと駄目だよ」そういって啓太がやさしく倫子に布団をかぶせた。毎回だった啓太が倫子にノートを持ってきてくれるのは、兄弟のいない倫子にとって啓太は兄のような存在でもあった。
「熱はどう?」「熱はさがった」「暖かくして眠るんだよ、明日は学校に来いよ」「うんわかった」「もう今日は帰るからな」「うんありがとう」そういって啓太はその日帰っていった。翌日学校に行った、風邪はまだ治りきらなくて体がしんどい。友達の由美がノートを貸してくれた。「昨日啓太来たんだって?」「うん、きてくれた」「なんだか倫子がうらやましい親切な幼馴染もって」「親切な幼馴染は大切だけどそれより体が丈夫になりたい」「そうだよね、体弱いよね」「何かスポーツとかしたら?」「そしたら体強くなるかもよ」「そうだね、強くなるかもね」「水泳とかは?」「水泳?」「うん全身運動だし酸素運動だしどう?喘息にもいいらしいよ」「そうなんだ」「やってみようかな?」「うんもしよかったら来週からプール行かない?
「そうだね、そうしてみようかなあ」結局来週から市民プールに通う事になった。「敬太は最近部活さぼってるみたいだよ」「え、そうなんだ」「どうりで家にいつも帰ってくるのが早いと思った」「駄目じゃん、倫子からちゃんと言ってあげたら」「今彼は一番大切な時期でしょ」「そうだよね将来彼は野球選手として有望視されているんだし」「一度きちんと話してみるよ」