先生がA組の1番から名前を読み上げていく…。


――――――…。
――――…。


『高坂 翔…高坂?高坂ッ!』



先生の怒号が体育館に響く。



ガタタタッ…



「はッ…はいッ!」



いつの間にか眠っていた俺は勢いよく椅子から立って返事をした。



『入学式から寝てどーすんだ!』



「はい…」



周りの女子の笑い声が微かに聞こえてきた。



うゎ〜はずかし〜!



初日から大失敗だ。