それから俺らは、
1‐Eの教室へ向かった。


雑談しながら、
階段をのぼり左へ曲がる。


1‐C…
1‐D…



ドアの上についているクラスのアルファベットが次々と変わっていく。



そしてついに、
俺たちの教室の入り口に立った。



『なぁなぁ?席どんな感じかな?』



と、和也は席順を気にしている。



「入ってみりゃ分かる」



教室を覗くと、
机の上に名札と生徒手帳が置いてある。



『え?これって番号順?』


和美も席順を気にしているらしい。



「番号順じゃ駄目なのか?」



俺が質問すると、



『だってさー?高坂君と…?』



和美は、まだ和也の名前を知らないらしく、言葉に詰まっている。