体育館の外に出て、
クラスごと各クラスに戻る生徒達。


俺と、和也…君は何も喋らずに、同じ歩幅で歩いていた。


なんて話せばいいんだ?
<入学式だるかったな〜>
とか、そんなんで良いのかー?!


頭をフル回転させていると…



『翔…君?』


と、隣から声がした。



俺はその声のする方に、
体を向けた。