その声はなんか優しくて、透き通っていて安心した。


別に好きとかじゃねーぞ?


そんなことを自分の頭の中にかきめぐらせていると…


『斎藤 和也』



と、先生が名前を呼んだ。


『はいッ』



さっきの男子が、俺の横で立ち上がり返事をした。



さいとう…かずや…



コイツとは仲良くなれるような気がしたんだ。