「ありがとう。本当にありがとう」



「おう!さてと、雅待たしてるし俺行くわ」



「え!ごめんなさい!」



「なんのなんの。あいつボーッとしてるの好きだし(笑)」



「わ、渡辺」



急に天川が真顔になった。



「ん?どっか痛いか?」



「違う」



「どしたよ」



「目つむって」



「え、」



凄くドキドキする。
え、何々!?
こういう展開はやっぱりキ、キ、キスなのか!?



鼓動が早くなってる。
やばい。
聞こえてないかな。



―――ひんやりしたなにかが俺に触れた。