俺の目の先には、天川 と 複数の金髪の男共。 きっと他校の奴らだろう。 俺は無性に嫌だった。 不良と喧嘩したことない俺は少し震えていた。 でも、今すぐ天川を連れだしたい。 あの笑顔を守りたい。 誰の手でもなく、この俺の手で。 「なに、行かないの?」 「行くに決まってる。雅、手出すなよ」 「もちろん」 俺だけペダルを漕いだ。