わたしのその質問に アミさんだけでなく お店にいたお客さんまで 一斉にわたしの方を見た。 「えっ! ミユって もしかして キスしたことないの!」 驚きの声をあげたアミさんに わたしは小さくうなずいた。 すると アミさんは 恋に悩む乙女のように 天井を見ながら 『う~ん』とうなった。 「それは 彼氏クンが オクテなんだろうねぇ~。 それか まだちょっと お子様なのか……」 再びうなりだすアミさん。