「つかまえた!」 ペースをゆるめたケンちゃんに 後ろから思い切り抱きつく。 ケンちゃんも わたしの両手をやさしく握った。 「はいはーい、そこまで! お店閉めるから イチャイチャするなら 外行ってね~」 ネックレスのカーテンから いきなりアミさんが顔を出した。 反射的に手を離した わたしとケンちゃんは まるで はずかしがりやの 中学生みたい。