あの頃の俺たちはまだ何も知らなくて良かったのに…。 ただ俺たちが存在(い)るだけで世界は成り立っていた。 なんでなんだろう、アイツと簡単に話せなくなったのは…。 いつまでだっただろう、周りを気にせずアイツに触れられていたのは…。 いつからだっただろう、俺とアイツに出来た溝が埋まらなくなってしまったのは…。 そうこの時から俺達ね間に出来た亀裂はどんどん開いていった。 そう、埋められないぐらいの溝へ。