その日から、皐月に対する監視は更にひどくなり、 家から碌に出してもらえないい日が続いたが、 ゆうとが家の前まで来てくれるようになった。 そしてお団子や折り鶴を置いていってくれるのだ。 家政婦さんにこっそり頼み、それを回収する。 回収したものは母親に見つからないように上手く隠していた。 夜にこっそり眺めて、心を和ませ、女の子は毎日監視の日々を耐えて過ごした。 そんな二人のささやかな逢瀬は小学生になるまで続いた。