君恋、君想い ①

『で、お前が馬鹿だって聞いた。』

「ば・馬鹿じゃないよ!!。」

『ふーん。直斗何気にお前の事好きだったからな。』

「えッ?。直斗が?。」

『らしいな…相談してきたから。』

「話変えよう!!もう変えよう!!。」

そんな話をしつつもう寝る時間だ。

「はぁ…疲れたな…。」

そうあたしは呟いた。

『そんなに俺といるの疲れた?。』

「ちッ。違います。」

『あっそ。じゃー俺寝るから。』

あたしは和磨の噂を何度か耳にした。

実はすごく恥かしがり屋で強引なのが嫌いな人らしい。

何でか分からないけど気になる…。


ピピピ~ピピピ~。目覚まし時計が鳴った。

「あッ…学校だ…。」

和磨はまだ起きてない。起こしてあげよう。

コンコン。ドアをノックして入った。

「和磨?。学校だよ?起きて?。」

『……。』

「…。和磨ーーー。起きて!!。」

無反応な和磨じ大声で叫んだ。

『…あ??だるい。休む。』

「入学早々休むなんて駄目だよ!!。」

『…おやすみ…。』

はぁー。とあたしはため息を吐いた。

『未優も休め…。』

「あたしは勉強してきます。」

『じゃー遅れていく。』

和磨は朝が弱いんだな。

あたしは"いってきまーす"と言いながらドアを閉めた。