深春がまた別れてしまったという話は、すぐに耳に入った。 芳隆は、今日もまたきっと深春がやってくるだろうと思い、自室で身構えて待っていた。 頼まれたわけではないが、それが芳隆の日課になっていた。 しかし、いつまで経っても深春はやってこない。 もう学校はとっくに終わっている時間だというのに。 これはおかしいと思った芳隆は、腰をあげて玄関に向かうと、 ピン ポーン、 と、控えめなチャイムが鳴った。 誰だろうかと玄関のドアを開けば、そこにいたのはなんと深春であった。