教室に入ると既に皆座っていて、扉を開ける音を聞いて振り向いた人がちらほらといた
教室の中でやはり目を引く人がいる…
それは桐緒誠二だった
彼は机に伏せて寝ているのか微妙に肩が上下に動いている
「ほら、何をやっている早く入れ」
「あぁ、すいません」
空いている席を探すと桐緒の前か教卓の直ぐ前かのどれかだった
どう考えても名前順で俺が桐緒の前で武は教卓前だった
「…有り得ない」
「だよなー、てかまぢばろすなんだけど」
心で呟いた言葉は口に出ていた様で武が意味がわからない言葉を使って答えてくれた
ま、座るしかないんでそこの席に座る
「ま、頑張って」
武はそう言って自分の席に座った
「……………」
もの凄く後ろから視線を感じます
なにこれ?え、後ろって桐緒じゃないか…?
スイッチをミーハーモードにしなくてわ!!
