好き‥‥‥‥‥?
朝田さんが‥?
わたしを‥?
うそでしょ?
夢なら覚めてよ。
でも、
わたしも伝えなきゃ。
「あ‥あの日、泣いたの朝田さんのことなんだよ。」
「えっ?」
戸惑う朝田さんにすぐ話した。
「朝田さんが‥他の子と話すとこ見てたら‥‥妬いて‥彼女でもないんだけど。それで‥‥キャァ!」
朝田さんがさっきなんかより
もっと強く抱きしめた。
「俺は若菜しか見てねぇよ‥。ほんとごめんな。泣かせてごめん」
わたしの髪を撫でながら
朝田さんは
“ごめん”を繰り返した。
「いや!違うし!!わたしが勝手に好きになっちゃったからだし‥!」
うわ!
好きって出ちゃった。
ちょー恥ずかしい‥
朝田さんをそろーっと見ると
朝田さんも真っ赤っか。
そして
咳払いをひとつして
「若菜、俺と付き合って。」
頭を下げる朝田さん。
そんな朝田さんに
またキュンとして
わたしは朝田さんを抱きしめた。


