そのまま
待ち合わせ場所に向かった。
「お〜可愛いな桃。」
頭を撫でるワタル。
可愛いと言われても
なにも感じない。
前までは少しは
快感になっていたというのに。
パーティー会場には
たくさんの人がいた。
この中で朝田さんを
探すのは無理っしょ…。
軽くため息をつく。
ワタルがわたしの肩を掴む。
今すぐほどいてやりたいけど
そこまでわたしはバカじゃない。
挨拶回りを終えて
ワタルは上司の方と
仕事の話をしている。
ワタルが19歳に
わたしを設定したから
お酒も飲めない。
わたしは隅の方で
朝田さんを探す。
来てないの?
挨拶回りのときも
いなかったし。


