COOLな彼女×HOTな彼氏



「おー!気持ちいい!!」

朝田さんは海の風を
感じて走り回っている。


まじ‥わたしより
年上に見えないんですが(笑)


「若菜ーっ!」

こっちを向いて
なにかを見せている。


ん‥?
貝殻‥?

「見えないんだけどー!!」

そう叫ぶと
笑いながら走って
わたしの方へと来た。


「これ、お前にあげてやる」

といって手渡されたのは

やっぱり貝殻だった。


「え、なにこれ?」

普通の貝殻じゃん。

なんだこれ?と思い
じーっと見つめると


「ぎゃぁ!!」

中から顔がひょっこり。


横で朝田さんは大爆笑。


む、むかつくんだけど!
ありえないし!

「まじありえない!」

かなり機嫌を悪くしたわたし。

すねてその場を離れようと
立ち上がったとき


ヒールが突っかかって
体がよろけた。

「きゃっ‥」


ボスッ


目をつぶっていたけど
体には温かい感触。


目を開けると
朝田さんの胸の中にいた。