「…な…‥かな‥若菜っ!もうすぐ着くぞ?」
朝田さんの声が聞こえて
相づちだけ打った。
また隣りでぶつぶつ言ってるのだけが聞こえてくる。
♪♪♪
急に携帯が鳴り出した。
わたしは目を覚まして
携帯を開く。
「うわっ…だるっ」
パチン
彼からの電話だった。
かなり忘れてた。
このタイミングはかなりだるい。
「出ねーの?」
朝田さんが不思議そうに尋ねる。
「………。」
何も言えない。
出るべきか出ないべきか…
♪♪♪
鳴りやまない着信音。
しぶしぶ電話に出た。
「…もしもし?」
『何で電話出ないの?』
「あー忙しかった。ごめん」
『じゃあ今から会おうよ』
いきなりすぎっしょ。
「無理。遊んでるから」
『はぁ?誰と遊んでんだよ?こんな朝から』
あー…めんどくさい。
「あー充電切れそうだわ、また連絡する」
ピッ
パチン
はぁ…
ため息も出るし。
まぢ色々めんどくさい。
今の彼は今までのやつら
以上に束縛が激しい。
好いてもないのにめんどくさい。


