COOLな彼女×HOTな彼氏




ガチャ

着いたのは寝室。

でも

ベッドは一つ。
…予想はしてたけど。

寝室に入れるとスグに腕を離してくれた。

「ここで寝ろ。朝起こしてやるから」

ぶっきらぼうにそう言い、出ていこうとしたから

とっさに朝田さんの腕をつかんだ。

「ちょっ!あっ…朝田さんはどこで寝んの?!」

「俺アッチ。」

指差す方向はリビング。

は?!
気遣ってんのはわかるけど、さすがに悪いっしょ!!

「風邪引くじゃん!そんなんダメじゃん!わたしが寝る!!」

「アホか。女にゴロ寝なんかさせるか。」

冷たく言い返された。

無理ムリむり!!
泊めさしてもらうのになんでアンタがゴロ寝なんだよ!

「…朝田さんが使わないなら、わたしも使わない。てか使えないから!!」

これには朝田さんも
困ったようで言葉が出ない。

「世話の焼ける女だこと…」

ため息混じりにそう呟いて
考えられない言葉を発した。

「もうそれなら一緒に寝る?」


はぁ?一緒に!?
何考えてんの!?!?
むりに決まってんじゃん!!

こいつやっぱヤりたいの?!

頭が混乱して朝田さんをにらみつけた。

「…そういう目で見んなよ。お前がゴロ寝だと俺が心配で寝れねぇよ」

「なっ…」

また平気でそんなことを言う。
他人に心配とか使うなよ!

「高校生には手出さねーよ(笑)」
フッと笑いながらそう言った。

「…むかつくんですけど」

わたしがぷっと拗ねた顔で言うと

笑って朝田さんは

「ハハッ♪ごめんごめん(笑)」



そりゃそうだな。

わたしなんかこいつから
したらただのガキじゃんね。

わかってんだけど

でも…

ちょっとだけ

いやかなり

心にグサッてきた。


何でかわかんないけど。

子供と大人の差を感じたのかな……?