学校が終わり部室に楽器を取りに行く途中、「今日、一緒に帰れへん?」とカンディが出逢い頭(がしら)声を掛けてくる。


「オッケー。どっか行く?」


「お寺行かへん?」


「あぁ、ポテチ買って?」


「そう。」


「じゃあ、楽器取りに行くから付いて来てよ。」


私が頼むとカンディは「良いで。」と快く答えてくれる。


カンディは私よりも背が高いから、並んで歩くと少し見上げる。短めのプリーツスカートから形の良い脚がスラリと伸びている。